紀元前より親しまれてきた青色を代表する宝石のひとつ、アクアマリン。
海を思わせる色合いから、古代ローマでは危険な航海に出る者たちの「お守り」として珍重されてきたと言われています。
どこか神秘的で水面が揺れるような独特の照り返し、穏やかで落ち着きのある発色は現代でも世界的に愛されており、場合によっては5大宝石に匹敵する価格で取引される宝石となっています。
今回はそんなアクアマリンの中でも人気の色合い、価値ある品質をご紹介いたします。
アクアマリンの色合い



僅かなグリーンを含んだ爽やかで清涼感のある発色がアクアマリンの特徴と言えます。
アクアマリンは大きな結晶も比較的育ちやすいため2カラット以上の大粒も流通しており、
自身のコーディネートに合わせた大きさを選んでいただくことができる点も魅力です。
産地としてはブラジルを主としてパキスタンやモザンビーク等でも上質な結晶が産出しています。
サンタマリアアクアマリンの色合いと歴史

これは1920年代にブラジルのミナスジェライス州、サンタマリア・デ・イタビラ鉱山で産出した一際美しいアクアマリンの品質を指す言葉になりますが、現在は上述のアクアマリンと比べて色濃く、深みのある色合いがサンタマリアアクアマリンと呼ばれています。
似た色合い、品質のアクアマリンはアフリカでも産出しているため、こちらはサンタマリアアフリカーナとして分けられています。
当店ではブラジルより輸入する商社より仕入れたものをメインにご案内しておりますので、サンタマリアアクアマリンとしてご紹介しております。

サンタマリアアクアマリンの色幅



上記はすべてオーバルシェイプでサンタマリアアクアマリンとしてご案内している品質になりますが、
左から順に色合いが深く鮮やかになっております。
このあたりはお好みになるのですが、右側に向かうほど人気が高く価格も上がっていきます。
爽やかな発色、というよりはシックで上品な色合いと照り返しが人気の理由と言えるでしょうか。
アクアマリンは比較的透明度も高い結晶が育ちますので、お好きな色合いを選んでいただくのが良い選択になるかと思います。
カットによる色合いの見え方の違い
上記2点は同じタイミングで仕入れた同品質程度のアクアマリンになるのですが、
施されたカットプロポーションによって色合いの深さの見え方が異なっていきます。
一般的に輝きを引き出すラウンドシェイプは色合いの深さと透明感の良さを引き出すエメラルドカットに比べ、色合い自体は淡く見えます(ラウンドは全体に色が広がり、エメラルドカットは四隅に色が溜まるイメージになりますでしょうか)
そのため色合いだけを見るのであればエメラルドカットやスクエア等のカット、産出した結晶の形状から最もカットされる
オーバルミックスカットが良い選択です。

サンタマリアアクアマリンリング

サンタマリアアクアマリンリング
当店では輝きも重視しておりますため、色合いときらめきの強さを兼ね備えた上質なトリリアントシェイプ、ラウンドシェイプも取り揃えております。
特に下記のラウンドシェイプはトップクオリティで色合いも素晴らしいものですので、ぜひ店頭にてご覧いただきたいお品です。
終わりに
アクアマリンに限らず、カラーストーンは色幅が広いため多くの選択肢から
ご自身のお好みに合った色合いを選ぶのが最も良い選択です。
また、アクアマリンの濃淡に合わせてその日の装い、コーディネートを組み替える、というのもおしゃれを楽しむポイントになるかと思います。
デザイン、色合い、サイズ感と多くのジュエリーを見比べながらご検討いただけましたら幸いです。